研修内容
特徴
複数の内科分野をカバーしており、脳神経・膠原病のそれぞれの科のスペシャリストとしても、総合内科医ジェネラリストとしても活躍できます。
ジェネラリストには、Common Diseaseに対し適切な診療ができるプライマリーケア医としての能力と、診断が難しい患者を適切に鑑別し専門科にコンサルトする能力が必須となります。従って、難病の知識、技能が必要であり、当教室ではその経験を積むことができます。
学生教育
学生のポリクリでは、脳神経内科と膠原病内科を担当し、チュートリアル教育では脳神経内科疾患、膠原病疾患、東洋医学講義などを担当しています。ポリクリを出来るだけクリニカルクラークシップに近づける努力をしています。実習生は病棟で一人の入院患者を割り当てられ、主治医の助手として一日中動き回ることになります。主要な検査には必ず立ち会いその手技、意義、結果の解釈をし、カルテへの記載も行ないます。学生と主治医の相互評価を行い、問題点を毎週検討し次のポリクリに反映させています。百聞は一見にしかずということを体験してもらうのが基本方針です。
毎日の早期カンファレンスに参加し、前日の入院患者を把握します。希望者は午前中の外来診療に参加し、自ら新患の病歴聴取を行い、基本的診察方法を見学し、診断技術を習得します。また各診療科別の症例検討カンファレンスには必ず参加します。
研修
初期研修制度の中では、脳神経内科と膠原病内科に関する基本的診療技術の教育を行います。
初期研修
後期研修
入局
初期研修終了後の入局を歓迎します。
・脳神経内科・膠原病内科に興味のある方
・専門を決めていない内科医志望の方
・総合内科医を目指す方
内科学第三はこれらの方の希望にお応えできます。
(1)脳神経内科
脳神経内科では脳卒中から神経難病まで様々な疾患の診断と治療を行い、プライマリーケア、合併症治療、リハビリ、在宅医療とトータルな医療技術を習得する上で最適な研修が行えます。
また、大学病院ならではの最先端の診断・治療機器を活用することができ、先進医療の一翼を担うことが出来ます。症例検討、レクチャー、抄録会、他科との合同カンファレンスなど、スケジュールは濃密ですが、マンツーマン教育で充実した研修が行えることは確実です。神経内科専門医はもちろんのこと、さまざまなあなたの人生設計を支援する体制を整えていますので、ぜひ門を叩いてください。
(2)膠原病内科
以前より関節リウマチ以外の膠原病では専門医によって治療されることが多かったわけですが、21世紀に入って、関節リウマチの治療もパラダイムシフトが起こり、専門性が高くなっており、急激に専門医のニーズが増大しています。膠原病は、全身多臓器疾患であり、不明熱などの鑑別についても最終的にコンサルトされることが多いので“超・総合診療内科”的な側面もあり、一般内科の勉強にもなります。
リウマチ専門医を目指す人、総合診療内科的なトレーニングを積みたい人、将来内科あるいはリウマチ科で開業したい人——様々な目標に応えられる科です。
リウマチ専門医は、難病患者さんの一生のサポーターでもあります。是非、一緒にリウマチ学を学びましょう!!
(島根大学の日本リウマチ学会認定教育プログラムを参考にしてください。 )
診療科長より
日本リウマチ学会で女性支援小委員会の委員長、男女共同参画委員会の副委員長として活動した経験をいかし、人生の様々なステージでも 医師として、リウマチ専門医として活動がしていけるように配慮します。また、働き方改革の理念を考慮し、宿直当直明け翌日は原則午後の勤務なし(もちろん、患者さんが優先で他のスタッフがカバーできない時は別です)としています。目一杯、働きたい人には、その学びのチャンスを得られるように支援します。共に学ぶ仲間として、意見や考えを言い合うことができる科を目指しています。
海外・国内留学
当科では、学位を終了しさらに研究能力を伸ばすことを希望する者には、積極的に海外留学を勧めています。これまで、UC Berkeley, UC San Francisco, UC Davis, NIH, British Columbia University, Iowa University, University of Walesなどへ多くの者が留学し、帰国後も活躍しています。また国内の大学や研究施設等での研修や研究交流も頻繁に行っています。
取得可能な資格
・日本内科学会認定内科医
・日本内科学会総合内科専門医・指導医
・日本神経学会神経内科専門医
・日本リウマチ学会リウマチ認定医、指導医
・日本脳卒中学会脳卒中専門医
・日本老年医学会専門医
・日本認知症学会専門医
・日本臨床神経生理学会認定医
・日本医師会認定産業医
・日本東洋医学会東洋医学専門医
・日本プライマリーケア学会認定医
・日本リハビリテーション学会臨床認定医
関連病院・研修指定病院
島根県内
・島根県立中央病院
・隠岐広域連合立隠岐病院
・安来第一病院
・松江赤十字病院
・JCHO玉造病院
・医療法人社団耕雲堂小林病院
・医療法人壽生会寿生病院
・出雲市民病院
・出雲徳洲会病院
・大田市立病院
・済生会江津総合病院
・益田赤十字病院
・医療法人橘井堂津和野共存病院
県外・都市部
・[広島県]大田記念病院
・[岡山県]医療法人淳和会長谷川紀念病院、岡山赤十字病院
・[愛媛県]道後温泉病院
・[京都府]国立病院機構 宇多野病院
・[東京都]済生会中央病院
・[その他]東京女子医科大学病院、鳥取大学、岡山大学、帝京大学ちば総合医療センターに研修プログラム外で国内留学の実績あり
進路相談
随時可能、本人の希望やニーズに対応します。開業支援も可能です。
連絡先
随時、病棟や外来、研究室などの見学を受け付けております。お問い合わせフォームを利用してご連絡ください。
島根大学医学部内科学講座内科学第三
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
TEL:0853-20-2198 / FAX:0853-20-2194