指導医からのメッセージ
脳神経内科
島根大学脳神経内科の稲垣です。私は2012年に島根大学を卒業後、2014年より島根大学脳神経内科に入局し、2018年に神経内科専門医を取得しました。
私が脳神経内科を専攻した理由を振り返ります。学生時代から漠然と内科医になることは決めていましたが、当時は特に脳神経内科を志望していたわけではありませんでした。初期研修中に総合内科診療への興味を持ちながらも、今後の長い医師人生において専門性を高めていくことへの興味もあり、「検査値」というよりは「症状」をベースに鑑別診断を行っていくスタイルが好みであると感じたため脳神経内科を志望することにしました。
島根大学脳神経内科では地域の特性上特定の疾患に特化した診療を行うことは難しいですが、一方で単一の施設で脳卒中、てんかん、神経感染症、認知症、神経変性疾患、自己免疫性神経疾患、末梢神経障害、筋疾患など救急から慢性期まで幅広い疾患の診療にあたることができることにより臨床医として成長できると思います。また希望により国内の他の専門施設での研修することも可能です。
毎朝に前日入院の患者さんを対象としたカンファレンス・回診と金曜日に総合カンファレンス・総回診を行っていますが、診療科内の雰囲気もよくカンファレンスも若手が発言しやすく、カンファレンス外でも個々の上級医に相談しやすい環境です。
育児をしている医師も多く、家庭のことに理解があるため休暇をとることにも嫌な顔をする人はいません。
最後になりましたが、島根大学内科学第三(脳神経内科)は風通しのよい自由な雰囲気の医局です。ご興味がありましたら一緒に働きましょう。
脳神経内科
稲垣 諭史
膠原病内科
皆さん、こんにちは。膠原病内科の本田学です。私は平成25年に島根大学を卒業し、2年間松江市立病院で初期研修を行った後、平成27年に入局しました。
私自身は関節リウマチ診療に興味を持ったことがきっかけで膠原病内科を選択しました。リウマチをはじめとする膠原病はある日突然患者さんに降りかかり、痛みなどによりQOLを大きく下げ、時に命に関わる病態もあります。現代の医療をもってしても未だに完治を目指すことは難しく、患者さんにとって膠原病と診断されることは非常に辛いことです。しかし、近年は生物学的製剤やJAK阻害薬をはじめ新たな治療薬が次々と開発されており、それに合わせて診療の考え方も大きく変わってきています。適切な診断や治療によってこれまでどうしようもない痛みに苦しんでいた患者さんが、病気になる前と同様に仕事をし、趣味を楽しむことができるのが当たり前になりつつあります。当科では目まぐるしく進歩するリウマチ・膠原病診療において、常に知識のUp dateに努め、学会発表(JCR、ACR、EULARなど)や論文投稿も積極的に行なっています。また、リウマチ・膠原病内科に必要な手技(関節エコー、関節穿刺・注射、腰椎穿刺、皮膚生検、筋生検等)もしっかりと身につけることができます。放射線科・整形外科・皮膚科の先生と画像カンファレンス、腎臓内科の先生との腎生検カンファレンスなども定期的に開催しており、方針に悩む症例についてすぐに相談できる環境が整っています。治療の発達に伴い多くの患者さんが入院せず外来で治療が可能になってきているため、外来診療のスキルの重要性が高まっていますが、当科では指導医のバックアップのもと入局後早期から外来研修を積むことができます(私は入局初年度から専門外来を持たせていただいております)。ワークライフバランスへの理解も深く、私自身も育児休暇を取得させていただきました。
当科は膠原病を専門としたい方はもちろん、膠原病をバックボーンにしながら総合診療等の分野に進みたい方、臨床・基礎研究に興味のある方も大歓迎であり、学外研修も含めそれぞれのキャリアプランに合わせた研修を考えていただけます。
最後になりますが、第三内科は非常にアットホームな雰囲気であり、一緒に協力しながら日々診療に励んでいます。見学や短期研修など気軽にご相談いただければと思います。皆さんと一緒に仕事をできるのを楽しみにしています。
膠原病内科
本田 学